今日の株式市況11日後場の日経平均株価は前週末比65円高の1万2,349円と8日続伸。TOPIXは同19ポイント高の1,039ポイントと４日続伸となった。日経平均株価は、一時120円33銭高の1万2,403円95銭まで上昇し、約4年半ぶりとなる水準をつけ、取引時間中の昨年来高値を更新する場面もみられた。ただ、利益確定売りに押され、上げ幅を縮小して取引を終了した。東証1部の出来高は45億8,750万株で、売買代金は2兆8,464億円。売買代金はSQ（特別清算指数）算出の日を除くと約2年ぶりの水準となった。騰落銘柄数は値上がり1,292銘柄、値下がり336銘柄、変わらず75銘柄。市場からは、価格帯別の出来高をみると「日経平均株価1万3,000円までの間は多くなく、上昇が期待される」（中堅証券）との声が聞かれた。ただ、今後の上昇を想定するならば、調整は必要で「押し目は拾っていきたい」（同）としていた。
前日の米国市場前週末8日の米国株式は、ＮＹダウが前日比67ドル高の1万4,397ドルと6日続伸し、4日連続で史上最高値を更新。ナスダック総合指数は同12ポイント高の3,244ポイントと続伸して取引を終了した。出来高概算はニューヨーク市場が6億9,038万株、ナスダック市場が15億8,165万株だった。米2月の雇用統計で、季節調整済みの非農業分野の雇用者数が前月比23万6,000人増と、市場予想の16万5,000人増を大きく上回ったことを好感。ＮＹダウは一時、1万4,400ドル台に乗せる場面もみられた。
業種・個別株動向業種別(東証33業種)株価指数は値上がり31、値下がり2。銀行株が東証業種別値上り率トップ。三菱UFJ<8306>や三井住友<8316>が2月12日につけた昨年来高値を更新した。野村<8604>、大和証G<8601>など証券株、第一生命<8750>、東京海上<8766>などの保険株も値上り率上位。個別では、子会社で発売を予定する微小粒子状物質「PM2．5」の測定センサーに対する思惑から神栄<3004>が4日連続でストップ高を演じた。半面、値下がりは食料品株、ゴム株となった。食料品ではアサヒ<2502>や宝HLD<2531>が下げ、ゴムでは浜ゴム<5101>、ブリヂス<5108>が軟調に推移した。
新興市場･IPO新興市場で日経ジャスダック平均株価は9日ぶりに反落。ガーラ<4777>、ワールドロジ<9378>、免疫生物研究<4570>などが下落。半面、エスプール<2471>、ＣＷＥ<7612>、協和コンサル<9647>などは買われた。
提供：モーニングスター社PR
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