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7日後場の日経平均株価は前日比106円安の1万1,357円。TOPIXは小幅高の969ポイント。円の強含みを受けて後場前半には下げ幅を拡大したが、その後は政策期待を背景に下げ渋った。今晩のECB（欧州中央銀行）理事会を控え小動きとなる時間帯もあった。東証1部の出来高は51億4,000万株と11年3月15日の57億7,715万株以来の50億株超え。騰落銘柄数は値上がり708銘柄、値下がり877銘柄、変わらず113銘柄。市場からは「利益確定売りに下げたが、昨年後半からの円安・株高基調に変化はない。ECB理事会では、直近ユーロが動いているので討議内容が注目されるが、市場の方向性を大きく変えるほどの内容はでないだろう」（中堅証券）との声が聞かれた。

前日の米国市場

6日の米国株式は、NYダウが前日比7ドル高の1万3,986ドルと小幅続伸、ナスダック総合指数は同3ポイント安の3,168ポイントと反落して取引を終了した。出来高概算はニューヨーク市場が6億8,111万株、ナスダック市場が19億4,733万株だった。朝方は売り先行となったが、手掛かり材料難のなか押し目買いが優勢となり、NYダウは続伸。好決算を発表したメディア大手のタイムワーナーが買われた。ハイテク株の比率が高いナスダック総合指数は、アップルやマイクロソフトなどが反落し、軟調な展開だった。

業種・個別株動向

業種別(東証33業種)株価指数は値下がり14、値上がり19。精密機器、食料品、機械などが値下がり率上位。パルプ・紙、証券、海運などが値上がり率上位。13年3月期連結業績予想を下方修正したニコン<7731>がストップ安となったほか、シチズンHD<7762>も反落した。アサヒ<2502>、キリンHD<2503>など食料品株、コマツ<6301>、日立建機<6305>など機械株も安い。半面、前日後場に13年3月期第3四半期累計の連結最終損益が74億円の黒字に転換したと発表した日本紙<3893>が大幅高となった。野村<8604>、大和証G<8601>など証券株、商船三井<9104>、川崎汽<9107>など海運株が堅調。