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15日後場の日経平均株価は前週末比43円高の8,577円。TOPIXは同4ポイント高の722ポイント。騰落銘柄数は値上がり994銘柄、値下がり516銘柄、変わらず161銘柄。円が対主要通貨で下落したため、先物にまとまった買いが流入。日経平均は景気敏感株を中心に上げ幅を拡大し、一時8,600円に接近した。ただ、中国株はマイナス圏で停滞したことから買いの積極性は乏しく、目立った材料もないことから、円の下げが一服すると上値は重くなった。市場からは「今週は中国で7－9月期GDP（国内総生産）など重要な経済指標が発表されるが、もし強い結果だったとしても、冷え込んだ日中関係が重しになり、ダイレクトに好感するわけにはいかないだろう」（中堅証券）との声が聞かれた。

前日の米国市場

前週末12日の米国株式は、NYダウが前日比2ドル高の1万3,328ドルと5日ぶりに小反発、ナスダック総合指数は同5ポイント安の3,044ポイントと6日続落して取引を終了した。出来高概算はニューヨーク市場が6億2,391万株、ナスダック市場が15億2,089万株だった。NYダウは、10月のミシガン大学消費者信頼感指数が83.1と市場予想の78.0を上回ったことを好感し、反発となった。ただ、NYダウ採用銘柄では、米金融大手のバンク・オブ・アメリカやJPモルガン・チェースが売られ上げ幅を縮小。ナスダック市場では、米検索大手のグーグルや米半導体大手のアプライド・マテリアルなどが下げた。NY外国為替市場でドル・円は78円43銭（前営業日の終値は78円34銭）、ユーロ・円は101円60銭（前営業日の終値は101円27銭）で取引を終えた。

業種・個別株動向

業種別(東証33業種)株価指数は値上がり22。値下がり11。ゴム製品、鉱業、輸送用機器が値上がり率上位。空運、情報・通信、不動産が値下がり率上位。ホンダ<7267>など自動車株、ブリヂス<5108>などタイヤ株が上げ幅を拡大した。国際帝石<1605>、出光興産<5019>など石油関連株も堅調。AOCHD<5017>は値上がり率トップ。伊藤忠<8001>など商社株も継続物色された。コマツ<6301>など機械株も高く、12年9月中間期の連結営業益が計画を上回ったツガミ<6101>も引き締まった。半面、情報通信株で、ソフトバンク<9984>などが停滞。住友不<8830>など不動産株も下落した。大成建<1801>などゼネコン株もさえない。イオン<8267>など小売株も軟調。ファーストリテ<9983>も弱含んだ。

新興市場･IPO

新興市場で日経ジャスダック平均株価は4日続落。ウィルソン<9610>、ハピネス＆D<3174>、などが売られた。中期経営計画の見直しで目標値を引き下げた夢の街創造<2484>は値下がり率トップ。半面、医学生物<4557>、アストマクス<7162>、エイケン工業<7265>などは高い。
提供：モーニングスター社